【健康 病気】どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる(著)和田 秀樹【本】
医者が教える体も心も健康になる方法
・延命治療
延命治療しない
健康寿命と平均寿命
体が動かなく自分で食べれなくなったら自然に任せて死ぬ
「日本(2023年)は平均寿命84.3歳、健康寿命74.1歳でどちらも世界一だね。」
「でも平均寿命と健康寿命の差が10.2歳あるんだね。この差は世界33位になるんだね」
「日本の延命治療が発達したお陰もあるんだろうけど、平均で10.2年も寝たきりで過ごすのか」
「ピンピンコロリって言葉もあるけど、どういう死に方がしたいのかは、人それぞれだからなんとも言えないね」
・医者
健康診断は若いうちは受けない
薬に頼りすぎない
自分の身体の声を聞く
アメリカは心筋梗塞
日本はがんが死亡率高い
そもそも違うのに、日本の医療はアメリカ基準
自分に合う医者を見つけるのは難しい
心のケアをしっかり行ってくれる医者は信用していい
「日本の医療ってアメリカ基準なんだね。健康診断や病院に行くと、血圧よく測るんだけどそれが関係してるのかな?」
「体質や食生活も違うから、なりやすい病気も違うんだね。もしかしたら、血圧で注意されてる人は、そこまで気にしなくてもいいかもね。」
「病気だけじゃなく心のケアまでしてくれるお医者さんって、人としても信用できるなー。病気で不安になってる人に、淡々と診察するだけじゃなく、寄り添ってくれるお医者さんに出会えたらラッキーだね。」
・認知症
認知症は病気ではなく老化現象
認知症は、それほど人に迷惑をかける老化現象ではないし、進行するほど、むしろニコニコ楽しそうに生きられる
「認知症って暴言を吐いたり、外出したっきり行方不明になったり、悪いイメージしかなかったけど、良いこともあるんだね」
「そうだね。最初は家族も戸惑うだろうし、どう対応するか悩む人もいるだろうけど、これを知れば、少しは気が楽になるだろうね」
・うつ病について
セロトニンが不足するとうつ病を引き起こすので、気持ちが滅入ってるときこそ、意識して太陽の下を歩くといい
肉や魚、大豆製品、乳製品、バナナなどを多めにとる
高齢になれば動脈硬化よりも、心の健康を優先させた方がいい
男性ホルモンを維持しておかないと、足腰は弱り、頭も弱り、意欲がなくなり、人付き合いが面倒になる
男性ホルモンを足すのに注射や薬が嫌な人は、肉を食べましょう
「うつ病はストレスなど精神的な要因でなる人が多いと思ってた」
「そうだね。しかし現代の健康や美容ブームから、ダイエットで食事制限してる人や日焼け防止であまり太陽を浴びない人が増えてるんじゃないかな?
」
「なるほど。健康や美容のためにやって
たことが、逆効果になってるかもしれないね」
「もしうつ病でこのような生活をしている人は改善してみるといいかもね」
・介護について
「介護保険制度」は欠かせない
介護保険は、40歳以上の国民が保険料を支払い、65歳以降、支援や介護が必要になったときに給付やサービスを受けられる制度です
現在の高齢者のほとんどと言っていい人たちは、現役時代に十分税金を払っています。生活保護を受けるにしても、「払った税金のもとを取る」という発想をしてもいいはずです。
払った税金を返してもらう、つまり税金を国民のために使ってもらうというのはごく当たり前のこと
公正な制度は当然の権利として、どんどん活用しましょう
「介護かぁ、いつかはお世話になるんだろうけど、定年退職して年金ぐらしになると、介護のお金って払えるのかな?って心配になる人もいるよね?」
「寿命が100年だとしたら、定年退職から40年近く働かないことになるから、お金のことで心配になるのは無理もないね」
「40年も収入がないってどうやって暮らすんだろう。年金だけで暮らせるのかな?体が動くうちはパートで働けるけど、介護に入ると子供に面倒見てもらうのか老人ホームに入るかで必要な額が変わるだろうね」
「子供が働いている、結婚して家庭があると自宅介護は負担になるだろうね。できれば老人ホームに入って迷惑をかけないようにしたいな。」
「そんなときにこの【介護保険制度】を知っておくのは大事だね」
「保険料を支払ってる人は、必ず利用しようね」
・後悔
人生の最終段階で、心の支えとなってくれるのは、「あのときは楽しかったな」という思い出
財産を残すために自分がしたいことを我慢する、というのは本末転倒
タバコを吸い続けて70代、80代まで生き延びたような人は、いまさら禁煙しようがしまいが、寿命は変わらない
高齢者だからといって運転免許を返納しなくてもいい
晩年が幸せなら、その人の人生は幸せ
自分の老いを嘆いて、あれができなくなった、これだけしか残っていないと、「ない」ことを数えながら生きる人よりも、老いを受け入れて、まだこれができる、あれも残っていると、「ある」ことを大切にしながら生きる人のほうが幸せ
最期に満足して死ぬために大切なのは、突き詰めると、この「老いを受け入れて、まだできることを大事にする」という考え方
いまの知名度や売れ行きにあくせくするよりも、死んでから、みんながどう評価してくれるかのほうが大事であり、いま世間の評価に併合する必要はない
「極上の死に方」とは、つまるところ、死ぬ間際まで「極上の生き方」を追い求めるということ。人生の幕が下りるまで、自分らしく生きぬくということ
「できないことや、ないものに目を向けるんじゃなくて、今の自分がやりたいことをどうしたらできるか、今何があるのか、考えて行動するのが大事なんだね」
「そうだね。言い訳を探してやらない理由にしてる人もいるだろうけど、今を大事に生きた方が、死ぬときに幸せそうだね」
「人に理解、評価されなくても本当にやりたいことならやるべきだね。もちろん犯罪はだめだけど。ある方が言ってたのは、『いい作品が残るんじゃなくて、戦争や災害などがあっても、現代まで残った運のいい作品が評価されてる』生きてる間に評価されなくても、死んだ後にどうなるかはわからないね。本当にやりたいことなら、続けるといいかもね」
・人に好かれる
「品よく」「賢く」「おもしろく」で、これらの資質を持つ高齢者のまわりには、自然と人が集まり、幸せそうな老後を過ごしている。
品が良いというのは、セレブレティの問題ではなく、老いを素直に認め、ジタバタしたり不安にふり回されたりせずに大らかに生きているということ。
「賢く」というのは物知りということではなく、酸いも甘いも嚙み分けた人ならではの発想ができるということ。
その人ならではの「おもしろさ」がある高齢者のまわりに人は集まる。
「何歳になっても人に好かれる人っているよね」
「見た目がいい人やお金持ちとか、目に見える要素で好かれる人もいるけど、年をとっても本当に好かれる人って、一緒にいたいと思わせる人なんだろうね」
「品よく、賢く、おもしろくって人に不快な思いをさせずに、楽しませることができる人だよね。素敵だな」
「そんな人になりたいね」
・まとめ
長生きより今を生きる
今やりたいことをやる
「お医者さんでもこう思うんだね」
「健康で長生きがいいと言われるけど、結局は今やりたいことをして、健康寿命を全うした方がいいってことなんだね」
「健康で長生きするために、やりたいことを我慢するくらいなら、今を生きる方がいいって、お医者さんに言われるとありがたいよね」
「あ、それでもいいんだ!って気が楽になるよね。これを見習って、健康のために我慢してたことをやってみるよ」